まずは、この人でしょうかね。
【栃ノ心】
この人は、何と言っても、復活ですね。残念ながら現時点では引退していますが、三役に昇進した後に一旦幕下に落ちて、再度最高位を更新して、ついには、大関にまで行った人ですね。
H28⑦帰ってきて、最高位を更新、関脇まで行きましたが、あえなく負け越し。その後1年半で幕内優勝です。大関はそこからですね。
H30① 前3 14‐1優
H30③ 西関脇 10‐5
H30⑤ 東関脇 13‐2準
これ、どう思います?? 3役で33勝は明らかに満たしてませんが、昇進するの当たり前って思う人が大半だと思います。
私基準で申し上げると、平幕を含めば2勝のハンデってなります。3役で33勝は、平幕含めば、35勝になるって事です。でも、それすらも無意味に思えてきます。当たる相手、ほぼ同じですから。
照ノ富士の1回目の昇進までは、故意か偶然か、その基準が満たされてました。でも、照ノ富士は平幕を含む3場所33勝で昇進してしまいました。これが、最初です。知っている範囲だと。
栃ノ心の場合、優勝を含む3場所37勝ですから、全く問題ありません。ただ、ケガの影響で短命に終わってしまったのが残念です。ですが、大関にならないよりはなったほうが絶対いいと、私は思っていますので、短命であろうが、評価したいです。少なくとも簡単に残せる成績ではないですから。
【朝乃山】と【貴景勝】は飛ばします。以前、ここで、書いてるので。
次は
【正代】
初土俵から順調に出世して、3年で関脇です。総当たり圏内に入ってからは、ほぼ、総当たり圏内を維持しているところがこの人の強さでしょうかね。でも、屈辱的大敗、で2桁まで落ちます。では、順を追って書いていきますね。
R1⑨ 前4 3‐12
R1⑪ 前10 11-4準
R2① 前4 13‐2準
恐らく、ここら辺が効いてると思います。
R2③ 西関脇 8‐7
R2⑦ 東関脇 11‐4
R2⑨ 東関脇 13‐2優
R2⑤は中止です。
直前成績で、三役で、32勝。1勝足りない。それを補うのが、直前優勝です。直前優勝以外(2場所、3場所前の優勝)で補えるかって言われると、ないです。というより、基本ムードなので。R2⑨は厳密に大関取りかって言われると違います。(私は優勝なら上げてもいい)つまり、サイレント大関取りです。何にも言われてないので、プレッシャーもそんなにはなかったはずです。優勝したから大関感が私の中では半端なかったです。でも、妥当性って言われると、妥当です。この成績で上げへんの?? ってレベルです。
確かに直前場所優勝はインパクトもあって、ムードは盛り上がります。でも、同じ優勝でも2場所前になると威力が半減以下になってるとこが、公平感がないなぁ~って思います。優勝は優勝なのに、こんなにも違うんかぁ~って思っています。同じパターンだと千代大海が似てますね。(9-10-13優)
【御嶽海】
この人の特筆すべき所は、関脇優勝3回ってとこです。過去、関脇で優勝した人はいますが、関脇優勝して最終的に大関に上がれなかったのって「長谷川」さんだけです。普通は、関脇優勝の時点で上がっちゃいますから。でも関脇で、2回優勝した人なら、昭和30年代の朝潮です。この人は関脇優勝2回です。その上、無条件で部屋開ける、条件ってのがあるんですが、条件を言うと、横綱・大関ここまではまぁ普通でしょう。そのほかに幕内60場所と3役25場所ってのがあります。幕内60場所を達成する前に三役25場所を満たしたのは、私の記憶だと、この人が初めてです。つまり、ほぼ、大関って事ですね。それでは実際の星はどうなっていたのか、見てみましょう。
H30③ 東関脇 7‐8
H30⑤ 東小結 9‐6
H30⑦ 西関脇 13‐2優
H30⑨ 東関脇 9‐6
H30⑪ 東関脇 7‐8
10勝以上が連続しない。大関なら、いいんですが、上がるためには最低でも3場所のうち2場所は2桁行かないと、上がれないです。これが最初の優勝です。リベンジはすぐにやってきます。
R1⑤ 西小結 9‐6
R1⑦ 東関脇 9‐6
R1⑨ 東関脇 12‐3優
R1⑪ 東関脇 6‐9
やっぱり決められない。
一旦平幕に落ちて、三役に戻って8場所目
R3⑨ 東関脇 9‐6
R3⑪ 東関脇 11‐4
この時は、関脇優勝2回の実績もあって、最初から大関取りの場所でした。正代関と違って。
R4① 東関脇 13‐2優
これで、大関に上がるわけですが、これが三役で初めての連続2桁でした。星も実績も文句なし。当然のように大関に上がりました。でも、ココが初めての連続2桁ってとこが、メンタルなのか何かは分かりませんが、彼の欠点かと思います。強いんですから。
(以上了、2023.07)