R1⑪ 小結 11‐4
R2① 関脇 10‐5
R2③ 関脇 11‐4
色々な御意見があると思いますが、
相撲においては、大関不在はMAX重要な問題で、(横綱不在位はどうでもいいレベル)
欠員が出た時点で早急に補充しなければならない。と、相撲を知っている人なら、おおよそ、そういう考えになるはずです。
巷では、「直前3場所が32勝しかない」、「直前3場所に12勝がない」、「直前場所が11勝」と大甘昇進の様に言われています。
では、この成績で昇進が不可能かと言えば、そうでもないです。
三役で3場所連続10勝以上。これが、かなり難しい事は分かるはずです。
難易度の高い3場所10勝以上をクリアしたなら、とりあえず問題ないと思いますが、そこら辺は内部事情で変わってくると思います。
この昇進は「大関が1人以下の場合」という条件で昇進させた例だと考えます。
(稀勢の里の10-12-10、これもある意味特例です。分かる人には分かる)
R2③の千秋楽に勝てばという感じでしたが、仮に14日目に11勝を挙げて、千秋楽負けても、結果は恐らく変わらないです。
大関1人以下の昇進としては
若羽黒 北の富士 魁傑 増位山 琴風 隆の里 の昇進例がある。
隆の里以外は、当時の基準からすると星が足りない。
若羽黒 負越を含む30勝(7-11-12)
北の富士 すべて勝ち越しの28勝(8-10-10)
魁傑 負越を含む30勝(7-12◎‐11)
増位山 すべて勝ち越しの31勝(8-11-12)
琴風 直前場所優勝で31勝(9‐10-12◎)
現在でも増位山、琴風の星なら、十分ではないけれど、昇進可能という風に考えられるのではないでしょうか。
こういう勝ち星不足の昇進として、当時特段に昇進させなければならない条件がない(大関が2人揃ってる)時に昇進させた唯一の例として、
大乃国 すべて勝ち越しの31勝(9‐10-12)
があります。
3場所連続10勝以上を最高位大関で、達成した人は少ないです。
R2⑦場所において、正代関と御嶽海関が関脇で11勝を挙げました。
正代 関脇8‐7 関脇11‐4
御嶽海 前310‐5 関脇11‐4
大関昇進としては全く互角で、次の場所で求められるのは(13勝)だと思います。が、12勝でも問題ないように思います。どうのこうの言っても、総当たり圏内で10勝という重みは考えないといけないと考えます。
もう一人三役で11勝の大栄翔関を挙げると
大栄翔 前1 8-7 小結11‐4
この成績も可能性はあると思います。関脇昇進が巷では騒がれていますが、総当たり圏内の星、として、上記2人に劣る訳ではなく、ただ番付が低かっただけの話で、上記2人を上回る星を挙げれば当然、昇進、という事になると思いますが、大関2人いるから、って事で見送りの可能性(基本的には14勝以上が条件)が高いです。(全勝なら昇進)って事です。
大関昇進に関して、色々な論があるという事は分かっていますが、
S47以前は星か直前優勝で昇進。
S47以降は基本は直前3場所三役で32勝が基本です。
三役で32勝が無理目になってきたのは昭和60年以降です。(大乃国の昇進は特例)
(了:2020.08.12)