相撲の昇進・降格(関脇まで)

【新弟子】:新弟子検査合格で前相撲

(番付外)

【前相撲】:新弟子および番付外の力士が呼ばれて直ぐに立ち合って、取り組み。原則全敗でも序の口には昇格。新弟子が多い場合(現在3月場所のみ出世の順位が前相撲によって決まる。<1番出世> 厳密には前相撲の序列は翌場所の序の口の番付に反映される)

【序の口】:(仕切りができる、定員:その時の状況次第)勝ち越せばほぼ無条件で昇格。(3月場所後は1勝すれば昇格する場合が多い)7戦全敗でも据え置き。休場を含む全敗で番付外に降格。

【序二段】:(定員:その時の状況次第)ざっくりいえば「勝越点数×10」枚上がり「負越点数×10」枚下がる。最下位周辺でも2勝すればほぼ残る。7戦全勝で無条件昇格。

【三段目】:(定員200人)ほぼ序二段と同じ。上位と下位で上り・下がりの巾が少し違う(下位:×10、上位:×8位の感覚)7戦全勝で無条件昇格。以前は7戦全勝による昇格はほぼ幕下16枚目以下。最近上位(1桁)全勝だと幕下15枚目より上に来ることもある。

【幕下】:(定員120人)昇進・降格に関することは15枚目以上と16枚目以下で運用が異なる。基本的には「点数×?」で上に行けば行くほど?が小さくなる。勝越の場合の?に比べて負越の場合の?が大きな数字になる運用なので、3連続勝越ができないと突破は難しい。16枚目以下で全勝だと大体5枚目以内、悪くても1桁までは上がる。16~20枚目位の全勝は状況次第で十両に上がる可能性がある。(前8の8-7で三役に上がる位の確率)15枚目の正規番付だと7戦全勝で十両に上がる(優先順位は恐らく、幕下東1の4勝>全勝>その他)。5枚目以内が基本的には十両が狙える位置。5枚目で6勝、3枚目で5勝、筆頭で4勝が一応の目安。確実に上がれるのは東筆頭の4勝以上のみ。あとは状況次第。

十両】:(定員28人:ここから関取)基本は「点数×1」の昇降。昇格は状況次第。確実に昇格は東筆頭の8勝以上。

【幕内】:(定員42人:小結以上が三役となり、待遇が違う。横綱大関の人数次第で平幕の人数は変わる:平幕から横綱まで全員で42人の定員)平幕>小結>関脇>大関横綱:>マークの所に昇格・降格に伴う扱いの違いが生じる。平幕の基本は「点数×1」の昇降。10勝以上の場合上げ幅が大きくなる傾向がある。特に上位総当たり(序列16番まで)の番付は「平幕と三役」の中間という取扱いで、特例がある。(平幕で大関以上と当たって全敗でも留まる(皆勤の場合):全休は含まない)小結に昇格するパターンは無数にあるので100%昇格する条件はほぼない。(厳密にいうと東筆頭11勝が100%条件)しいていうなら東筆頭で10勝以上なら、限りなく100%に近い。一気に関脇に昇格もある。

【小結】:(原則定員2人、好成績者多数のやむを得ない場合のみ限定的に3人に拡大)原則は勝越せば昇格、負越せば降格。関脇が空いていないと上がれない。東小結11勝ならほぼ100%昇格。東小結の7勝の場合昇格者がいなければ、西にスライド。6勝以下は無条件降格。西小結の7勝でも昇格者候補者との星のバランスで据え置きの可能性がわずかにある。

【関脇】:(原則定員:2人、小結の好成績者と大関陥落者を遇するために限定的に3人に拡大)勝越せば維持。負越せば降格。10敗以上はほぼ無条件で2ランク降格(平幕陥落)7勝の場合は殆どが小結に降格。昔は7勝でも即平幕という例もあった。現在だと7勝なら大体小結に止まる。6勝の場合は状況次第で、スライドから平幕まであるので、その時次第)昇格は「大関昇進」になるので別次元の話になる。

 

以下は横綱大関の人数と番付に及ぼす影響。

横綱】:いなくてもいい。最大数4人(番付上5人はある:遠い昔)3人目までは昇進ハンデがほぼない。4人目の場合、状況によって抑制的な運用になる。(稀勢の里は日本人横綱不在と考える:4人目でもハンデなし)

大関】:絶対に2人必要。(大関が1人以下の場合、格上の横綱が「横綱大関」として「番付上の大関」を兼務する。「横綱大関」総数6人目までは昇進ハンデなし。総数7人目は場合によってハンデあり。総数8人目から抑制的運用になる。総数9人は現時点で成立した例はない。

関脇以下の幕内定員:42-「横綱大関」の人数。2019年5月場所なら42-5で37人。

 

 

ざっくり、こんな感じです。