横綱昇進と見送り(12)昇進新時代の幕開け

【第71代】鶴竜

入門は先輩横綱白鵬日馬富士とほぼ同じ。

幕下で少し停滞、三役定着にも時間がかかった為、二人に比べると出世は遅かった。

入幕後、上位の壁に何度か跳ね返されるものの、

10-10-13△でH24③後に大関に昇進。

H24⑤ 8-7(新大関

以降9場所大関としては標準レベルの成績(ならすと10勝位)を納める。

H25⑪ 9-6

H26① 14-1△

H26③ 14-1◎

直前成績は3場所37勝、直前2場所28勝、実績:同点+優勝。勝ち星も実績も標準を上回るものの、1桁の後に連覇ではない昇進はこれが初めて。いちゃもんを付ける要素は多いにも関わらず、すんなり昇進(昇進自体は妥当)ただ、旭富士(14△-13〇-13△)、小錦(13◎-12-13◎)、貴乃花(11-14◎-13△、14◎‐11‐15◎)の見送り例との比較だと、総合成績は下回っています。双羽黒の廃業以降では初めての連覇以外の昇進。

 

【第72代】稀勢の里

若年で十両昇進、入幕。ここからがいばらの道。上位で中々2桁勝てない。小結で勝ち越しても、関脇ロックで上がれない。番付運がない。

10‐12〇‐10でH23⑪後に大関に昇進。単独昇進だと直前場所10勝での昇進は初めて。(以前に直前場所10勝の例はいくつかあるものの、同時昇進か大関が1人未満の状況でしか実現していない)

H24① 11‐4(新大関

以降7場所中6場所10勝以上。

H25③ 10‐5

H25⑤ 13‐2〇

H25⑦ 11‐4〇

H25⑨ 11‐4〇

H25⑪ 13‐2〇

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H28③ 13‐2〇

H28⑤ 13‐2〇

H28⑦ 12‐3〇

H28⑨ 10‐5

H28⑪ 12‐3〇

H29① 14‐1◎

大関で13勝以上6回。大関としては破格の成績。H28⑦後3場所38勝達成、直前3場所36勝、直前2場所26勝、実績:〇+◎。勝ち星は及第点。実績も準ずる成績。直前6場所74‐16。昇進自体は問題はないものの、直前場所14日目で優勝を決めた時点で、昇進内定。できれば、昇進の意向を固めていたにしても、千秋楽が終わってからのアナウンスにして欲しかった。

 

連続で2例、連覇ではない昇進が出来たことで、ようやく昭和の呪縛から解放された感じ。やっと本来の昇進に戻った感じがします。