白鵬の年寄襲名(from一門)

結論

鉄の出羽海、鬼の二所ノ関。この2つの一門がOKと言わない限り、一代年寄はあり得ない。名跡襲名も阻止できるレベルです。

 

出羽海:序列1位春日野。次は藤島に移行はほぼ確実(理事枠:3~4)後には豪栄道,御嶽海が控えている。御嶽海が大関に昇進すれば盤石になる。初めて理事選が実施された98年に騒動に乗じて2枠を3枠に拡大,さらに貴乃花の擾乱に乗じて現時点で理事4人。さらに貴乃花一門の消滅に伴って立浪も合流。二所ノ関から冨士ヶ根合流した事例もあり、着実に勢力拡大中。理事半数の5人が見えてきたので結束は揺るがない。自力で理事枠が5になった時に現武蔵川が健在なら、この時に外国出身の理事が初めて誕生する可能性が少しある。先代武蔵川の遺産がかなり効いている。最早出羽海ではなく武蔵川一門と言ってもいいくらい。とにかくこの一門は我慢強い。現状でも本家出羽海、分家の境川栃木山系の春日野、三保系の山響とすみ分けはきちんとしていて、破綻する要素はない。名門なのに最高位関脇を年功序列で総帥に認めてしまうくらい統制が取れている。現時点で藤島が副理事なのも、現武蔵川が委員待遇年寄から降格(横綱特権が終わった時に所有する名跡がなければ借りる。借株は年寄最下位で運用する慣例)委員待遇が外れた後、師匠の定年まで耐えて、晴れて襲名したのも先人の教えに従っている。玉ノ井が副理事選挙で落ちても委員に留まっている。(落ちた時点で何期か副理事を務めている。他の一門なら役員待遇を要求するのが慣例)自分で「一代年寄」とかいう厚かましい事はとても容認できない。とにかく可能な限り前例に従う。

二所ノ関:序列1位尾車。次は芝田山はほぼ確実。その後は琴奨菊稀勢の里に直つなぎか中継ぎを入れるかは不明。中継ぎを入れるのなら、佐渡ヶ嶽片男波。追越しを嫌う一門なので、佐渡ヶ嶽が有力。琴奨菊陥落後すぐに高安が昇進、稀勢の里引退の後すぐに貴景勝が若年昇進したのでさらに人材豊富。とにかく大分先まで見えるので、不安はない。(理事枠:3、貴乃花の退職に伴って多く参入している。現時点でも理事は3人)トップの尾車の手腕で、貴乃花の一門離脱後の退勢を回復させ、盤石の態勢を築いている。出羽海と唯一真っ向勝負できるポテンシャルを誇る。

高砂:序列1位八角。理事長一門。主流の2つの一門以外では時津風以来の理事長就任。次は九重まではほぼ確定。その後まではまだ見えない。が九重系に有力者が多いので本家筋がどう対応するかで空中分解する可能性もある。現時点で一つ抜けているのは千代大龍、関脇にさえ昇進すれば年齢と実績から当確ランプが点滅する。(理事枠1)

伊勢ケ浜:便宜上高島、実質伊勢ケ浜が序列1位、次の浅香山はほぼ確実。その後の安美錦までは見える。その後までは見えない。名跡数もギリギリの10(理事枠1)今後名跡流出が起こると理事枠1が消滅する危機に。伊勢ケ浜の愛弟子の日馬富士が引退(実質廃業)に追い込まれ、すでに貴乃花が退職しているので、総帥伊勢ケ浜とすると、怨嗟の炎は自動的に白鵬に向かうと容易に推測できる。一門の総帥にすら認められない。認められるには浅香山の登板を待つしかない。

時津風:序列1位鏡山。次は井筒(ここで副理事になる人が跡目)、追手風か伊勢ノ海中継ぎか直で立川、その次は一気に遠藤まで飛びそう。現在の首脳(鏡山・井筒・陸奥)の年齢が近く、井筒に繋がないのなら一気に立川に飛ぶ可能性もある。最高位横綱の年寄がいない唯一の一門。最高位大関陸奥のみ。最高位が低くても総帥として違和感がない。微妙に名跡数が多く理事枠では泣いたが、出羽海の副理事2人の一角を崩して井筒が現副理事(理事枠1)八百長騒動で降格させられた陸奥の目がほとんどないのが気の毒。双葉山創設の一門なので、連勝記録にこだわりがある点では、この一門が一番。千代の富士の53連勝の時も不穏な空気があった。さらに土足で踏み込んだ白鵬に対する反感は強く、さらに一門の横綱鶴竜白鵬のポチ扱いされている点でも反感が強い。その上、井筒が骨折させられているので、最早この一門が白鵬を認めるとは思えない。

高砂時津風:以前は同盟関係で2つの一門で理事枠3副理事1で協調(理事2と理事1+副理事1を2年ごとに交換する形)していたので、繋がりがある。

2大一門だけでもどうにもならないのに、これに時津風が同調すれば絶望的になる。おまけに全一門が白鵬排除で一致しそうなのが怖い。