横綱昇進と見送り(3)

【52代】北の富士

S41⑨ 10-5(新大関

S41⑪ 10-5

S42① 10-5

S42③ 14-1◎

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S44⑤ 9-6

S44⑦ 9-6

S44⑨ 12-3〇

S44⑪ 13-2◎

S45① 13-2◎

敢えて51代の玉の海よりも先に北の富士を先に記載したのは、先に北の富士の昇進が決まるのは明らかで、その後に同時昇進の特典で玉の海が昇進しているのが成績を見ても明らかなので、記載の順番はあくまでも昇進の優先度で書いています。さて北の富士ですが、大関4場所目で初優勝。翌場所が綱取りとなりますが、優勝後の2場所が5-10、7-8で一転カド番(当時は3場所連続負け越しで大関陥落)その後優勝のチャンスらしいチャンスもなく平均10勝の大関を2年くらい経た後、3場所連続で優勝争いをし2場所で優勝(連覇)し、昇進を決めた。昇進直前成績は、直前3場所38勝、直前2場所26勝、直前実績◎+◎どれを見ても文句なし。それ以上に9-6、12-3◎で迎えたS44⑪場所、14勝なら横綱というアナウンスがあり、ここで14勝優勝で昇進していれば、初めて1桁後に連覇以外で昇進する例が生まれていた(41代から70代までは1桁の後は連覇しか昇進していない)

 

【51代】玉の海

S41⑪ 9-6(新大関

以降連続6場所1桁勝利(1回負け越し)

S42⑪ 11-4〇

S43① 12-3〇

S43③ 12-3〇

S43⑤ 13-2◎

この後S44③場所まで9場所連続10勝以上。

S44⑦ 9-6

S44⑨ 13-2◎

S44⑪ 10-5

S45① 13-2△(同時昇進する北の富士と相星の同点)

 

S43⑤場所後は、直前3場所37勝、直前2場所25勝、直前実績〇+◎、とりあえず昇進下限は満たしている。(直前2場所、直前実績は若乃花と同じ、直前3場所は若乃花を上回っている)当然昇進の議論になるところですが、柏戸が衰え、大鵬もケガで休場、横綱不在での〇〇◎だったので、最終的には勝ち星が1個足りない、どこかで勝ち星1つの上乗せ、又は〇の1つが◎なら昇進となっていた可能性が高い。実際の昇進時はS44⑨場所はライバルの北の富士を抑えての優勝、S45①の同点は北の富士との決定戦に負けた同点。直前3場所36勝、直前2場所23勝、直前実績、無印+△。論外の成績ではないものの、同時昇進ならではの昇進。プラス材料としては直前3場所に優勝がある+惜しい見送り+9場所連続10勝以上+直前3場所で北の富士とデッドヒート。大関時代の安定感と、北の富士とのライバル関係を考えた同時昇進。この昇進以降、横綱同時昇進は皆無。

 

【53代】琴櫻

S42⑪ 8-7(新大関

S43① 10-5

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その後単発優勝2回、途中休場負け越し3回。皆勤負け越し1回

S47⑤ 1-2-12休

S47⑦ 8-7

S47⑨ 9-6

S47⑪ 14-1◎

S48① 14-1◎

大関在位32場所での昇進。当時では最も通過に時間がかかった。優勝も単発で優勝後の場所で途中休場、カド番優勝、12勝以上の星も昇進直前を除くと単発優勝の時のみ。記録だけ見ても綱取り感はなかった感じです。昇進直前は3場所前1桁、直前3場所37勝、直前2場所28勝、直前実績◎+◎ 高齢大関時代の成績の不安定さが見られるものの、連続14勝での連覇は文句のつけようがなく、順当に昇進した。

 

昇進例

北の富士 12-3〇 13-2◎ 13-2◎

玉の海  13-2◎ 10-5  13-2△

琴桜   9-6 14-1◎ 14-1◎

北の富士玉の海は同時昇進。

 

見送り例

玉の海  12-3〇 12-3〇 13-2◎

 

最終的に横綱になっているので見送りは忘れられているが、この成績を残して最高番付が大関だと違和感がある。(最高位大関で3場所36勝を達成している大関は意外に少ない)