フェリーで北海道(2018年6月:余市~積丹~富良野・美瑛)【富良野~美瑛】

朝食を取って、いざ出発なのですが、寝ていないので、私は助手席。富良野まではトマムから大体1時間半。南富良野町までは覚えていますが、そこから寝てしまったみたいです。富良野と言えば「冨田ファーム」10時頃に着いて、起こされたのですが、思いっきり眠い。悪いと思いながら、1人で行ってください、ということで、12時まで安眠w やはり6月上旬だと、ラベンダは無理なようです。ハイシーズンの7月、8月は運賃、ホテルが値上げなので、そこをどう考えるかです。

短時間ながら熟睡できたので、ここで運転交代。一路美瑛へ。

「ケンとメリーの木」「セブンスターの木」と田園の中の大木。正直感動しました。ここは雪が積もっていない限り同じ感じですし、雪の中で直立する「ケンとメリーの木」も、趣があっていいかもしれませんね。自転車で回る仕組み(駅にレンタルサイクル)もありますが、車の方がいいです。多くの場所を巡る事が出来るので。

最後にJR美瑛駅を見て、一路旭川へ。ここで高速に乗って一気に小樽。小樽では最初に泊まったホテルで、復路乗船前に夕食の用意が標準装備です。大したメニューではないものの、付属の食事としては十分でした。

食事を終えるといよいよ復路。フェリーが楽しみです。

横綱昇進と見送り(12)昇進新時代の幕開け

【第71代】鶴竜

入門は先輩横綱白鵬日馬富士とほぼ同じ。

幕下で少し停滞、三役定着にも時間がかかった為、二人に比べると出世は遅かった。

入幕後、上位の壁に何度か跳ね返されるものの、

10-10-13△でH24③後に大関に昇進。

H24⑤ 8-7(新大関

以降9場所大関としては標準レベルの成績(ならすと10勝位)を納める。

H25⑪ 9-6

H26① 14-1△

H26③ 14-1◎

直前成績は3場所37勝、直前2場所28勝、実績:同点+優勝。勝ち星も実績も標準を上回るものの、1桁の後に連覇ではない昇進はこれが初めて。いちゃもんを付ける要素は多いにも関わらず、すんなり昇進(昇進自体は妥当)ただ、旭富士(14△-13〇-13△)、小錦(13◎-12-13◎)、貴乃花(11-14◎-13△、14◎‐11‐15◎)の見送り例との比較だと、総合成績は下回っています。双羽黒の廃業以降では初めての連覇以外の昇進。

 

【第72代】稀勢の里

若年で十両昇進、入幕。ここからがいばらの道。上位で中々2桁勝てない。小結で勝ち越しても、関脇ロックで上がれない。番付運がない。

10‐12〇‐10でH23⑪後に大関に昇進。単独昇進だと直前場所10勝での昇進は初めて。(以前に直前場所10勝の例はいくつかあるものの、同時昇進か大関が1人未満の状況でしか実現していない)

H24① 11‐4(新大関

以降7場所中6場所10勝以上。

H25③ 10‐5

H25⑤ 13‐2〇

H25⑦ 11‐4〇

H25⑨ 11‐4〇

H25⑪ 13‐2〇

@@@@@@@@@@@@@@@

H28③ 13‐2〇

H28⑤ 13‐2〇

H28⑦ 12‐3〇

H28⑨ 10‐5

H28⑪ 12‐3〇

H29① 14‐1◎

大関で13勝以上6回。大関としては破格の成績。H28⑦後3場所38勝達成、直前3場所36勝、直前2場所26勝、実績:〇+◎。勝ち星は及第点。実績も準ずる成績。直前6場所74‐16。昇進自体は問題はないものの、直前場所14日目で優勝を決めた時点で、昇進内定。できれば、昇進の意向を固めていたにしても、千秋楽が終わってからのアナウンスにして欲しかった。

 

連続で2例、連覇ではない昇進が出来たことで、ようやく昭和の呪縛から解放された感じ。やっと本来の昇進に戻った感じがします。

横綱昇進と見送り(11)モンゴル力士の台頭

【第68代】朝青龍

新入幕から小結まではノーストップ。

新小結での負け越しの後、6場所連続勝ち越しで、

一気に大関に。

H14⑨ 10-5(新大関

H14⑪ 14-1◎(初優勝)

H15① 14-1◎

大関は3場所で通過。衰えの目立つ貴乃花武蔵丸にとって代わる、新時代に名乗りを上げる連覇だった。

直前成績は3場所38勝、直前2場所28勝、直前実績は連覇。問題なく昇進。

 

【第69代】白鵬

初土俵からわずか3年で十両に昇進。当時としては稀勢の里に次ぐ若年昇進。

新十両から関脇での途中休場はではノーストップ。

大関昇進は9-13〇-13△で、一発で決めた。

H18⑤ 14-1◎(新大関

H18⑦ 13-2〇

この時点で、大関で「2場所連続優勝に準ずる成績」関脇の13△を含めると、3場所40勝。ここで昇進していても全くおかしくない。

H18⑨ 8-7

H18⑪ 全休

H19① 10-5

H19③ 13-2◎

H19⑤ 15-0◎

直前3場所38勝、直前2場所28勝、直前場所全勝優勝、実績連覇。どれをとっても文句なし。順当に昇進。

 

【第70代】日馬富士

日本の暦では同学年の「白鵬」に対して、出世面ではやや遅れたものの、順調に出世。平幕で停滞していたこともあり、遅れをとったものの、10-12〇-13△でH20⑪後に大関に昇進。

H21① 8-7(新大関

H21③ 10-5

H21⑤ 14-1◎(初優勝)

その後、大関としては安定した成績で、大体10勝前後。その間2回目の優勝も飾る。

その後、

H24⑤ 8-7(千秋楽勝ち越し)

H24⑦ 15-0◎

次の場所が綱取りとなるのだが、H24⑤の千秋楽勝ち越しの印象が余りにも悪く、

審判部からの条件は全勝による連覇。思いっきりきつい条件。だが、

H24⑨ 15-0◎

で、周囲を黙らせての昇進。直前3場所38勝だけが標準より少し上以外は、2場所30勝、実績連覇。問題なく昇進。連続全勝での昇進は貴乃花以来。

大関優勝4回、横綱優勝5回の実績は軽量を考慮すると、立派としか言いようがない。

 

横綱昇進と見送り(10):やっと昇進した武蔵丸

【第67代】武蔵丸

H06①月場所後貴ノ浪大関に同時昇進。

H06③ 9-6(新大関

H06⑤ 12-3〇

H06⑦ 15-0◎(初優勝)

この時点で3場所36勝、2場所27勝、直前場所全勝、ここで昇進しても全く問題ない。だが、審判部は無視。(アナウンスすらなかった)

H06⑨ 11-4

で、綱取りは振り出しに。

その後、大関としては安定した成績で、通算32場所、通過に時間がかかった。

昇進直前までに合計3回優勝。

昇進直前成績は

H11① 8-7(千秋楽勝ち越し)

H11③ 13-2◎

H11⑤ 13-2◎

直前成績、3場所34勝、2場所26勝、実績は連覇。

直前3場所の星が足りないが、当時の3横綱が揃って下り坂、2場所26勝は問題なし、実績も連覇で問題なし。大関時代の安定感を加味すると、昇進は妥当。でも、3場所36勝はクリアーして欲しかった。これまで3場所36勝をクリアーしていない昇進は千代の山(連覇で見送りを1回の優勝で昇進させた救済特例)、柏戸大鵬との同時昇進:現時点で最も酷い昇進例)の二人しかいないので、なんとか3場所36勝はクリアーして欲しかったが、ないものねだりなのかもしれない。

昇進前の連覇で大関優勝は5回(貴乃花と同じ)、星が少なくてもやはり昇進に値する。

 

でも、

9-12〇-15◎(見送り)

8-13◎-13◎(昇進)

どっちが成績として上かと言うと見送りの時の方が上。

こういう昇進になるのなら、全勝優勝の時点で昇進していた方が、後から見るとすっきりする。

とにかく特例のない通常昇進で3場所36勝を割っているのは、武蔵丸の昇進例だけ。これが極めて残念、武蔵丸は実力があっただけに、無念。でも、殆どの人は連覇だからOKっていう感覚だと思います。

横綱昇進と見送り(9):死に場所を求めた若乃花

【第66代】若乃花

弟、貴ノ花大関昇進に遅れる事3場所

14◎-10-13△でH05⑦場所後に大関に昇進。

ケガによる休場が多かったものの、皆勤場所ではほぼ2桁勝利。

大関で2回優勝を飾った後、昇進直前3場所は

H10① 10-5

H10③ 14-1◎

H10⑤ 12-3◎

で昇進。

双羽黒廃業以前なら全く問題のない成績。(直前3場所36勝、直前2場所連覇で26勝、直前場所12◎はほぼ大鵬の昇進成績と同じ)

でも、旭富士小錦貴乃花の見送り成績と比べると連覇ではあるものの、勝ち星が圧倒的に足りない。加えて特殊昇進例の柏戸を除外すると直前場所12勝で昇進したのは大鵬のみ。曙の昇進時と同様、連覇しか評価していない。(昇進自体は妥当)

 

このように昇進した若乃花、昇進後4場所皆勤ののち3場所連続休場、その後のH11⑨に出場し皆勤負け越しを記録。その後2場所連続全休。最後の場所になるH12③場所に強行出場をして3敗をした時点で引退を表明。周りからはもう1場所休めと言われていた。(協会、横審共々)

まるで死に場所を求めているかのような特攻出場でした。

横綱昇進と見送り(8):見果てぬ夢(幻の最年少横綱貴ノ花)

【第65代】貴乃花

当時の最年少記録を横綱昇進以外は全て塗り替えた(新十両・新入幕・新三役・新大関大関3場所で通過なら、横綱昇進も最年少であった。その最初の3場所の大関成績が

H05③ 11-4〇

H05⑤ 14-1◎

H05⑦ 13-2△

直前3場所38勝、直前2場所27勝、直前実績◎+△ 3場所前に昇進した曙に対して、直前3場所は全く上、直前2場所の勝ち星は同等。ただ、直前実績だけが、わずかに連覇に対して優勝+同点。どれを見ても昇進の十分条件に該当しているにも関わらず見送り。特に直前場所の13△が巴になったので、負け方が悪いと言われ続けている。それに、巴になった相手が曙と若ノ花であり、曙が若ノ花、貴ノ花を続けて下し優勝決定。若貴対決を見たかったファンに対してもダメだった、という評価がどうしても付きまとう。でも、この成績なら昇進して当然と考えるのは、安直?? というより、3場所38勝以上で貴ノ花以上の実績を示して昇進した横綱北の富士(唯一3場所38勝以上で連覇)以外にはいない。◎+△で昇進した横綱はH05⑦の時点では、北の湖しかいないが、その北の湖にしたところで(10-13◎-13△)なので、どう考えても貴ノ花の方が上。この成績を見送ること自体がおかしい。

その後

H05⑨ 12-3〇

H05⑪ 7-8

H06① 14-1◎

H06③ 11-4

H06⑤ 14-1◎

H05⑪の負け越しが気にはなるが、成績の完璧さを否定するものではない。以前の無茶な見送り(旭富士)を帳消しにするためにもここでの昇進は必須と考えていたが、審判部アナウンスはなし。次の、

H06⑦ 11-4

で、この場所中『土俵に水を吐く』事件が起こる。が、これだけ酷い見送りをされたら誰でもそうなると思います。(11〇-14◎-13△)を見送られて、その後に(14◎-11-14◎)を見送りですから当然です。その時の彼には一切合切が不毛に見えたものだと思います。それくらい貴ノ花に対する昇進見送りは異常でした。

その後

H06⑨ 15戦全勝◎

直前3場所だと(14◎-11-15◎)で吉葉山と星の並びは同じ。実績は優勝2回。この時に協会は容認して横審に諮問します。でも、横審は… 横審、こいつらには連続優勝時には、ほぼ拒否権はないです(横審の基準が連続優勝なので、そもそも横審で審議する必要要件がない:というより連続優勝以外を判断する気概のない人が殆ど(例外はある))、が、連続優勝でない場合にはいくらでも『いちゃもん』を付けることができる。(そもそもとして、曙は連続優勝以外だと、どう考えても無理。でも昇進した。貴ノ花の時は連続優勝ではないとして見送りの判断:諮問されて見送りは空前絶後、その差は連続優勝以外にない:双羽黒を優勝なしで昇進させてしまった横審の照れ隠しw)これがまだ残っていた時代なので、こういうことになってしまった。(明らかに連覇以外は認めない、感が半端なかったです)

次の場所のH06⑪、『貴乃花』と改名して(ノを乃)場所に挑んだ貴乃花大関貴乃花としては横綱の気持ちで挑んでいた事と思います)は

H06⑪ 15戦全勝◎

完全無欠の成績で昇進。直前成績は11-15◎-15◎と完全無欠。以降3場所で41勝の大関空前絶後。(そもそも大関3場所で40勝した力士の中で大関止まりは皆無。大関で達成したのが吉葉山若乃花Ⅱ(40勝時点で昇進)、旭富士貴乃花(40勝を達成した後昇進):いずれも横綱に昇進。大関横綱にまたいで達成した横綱もいるし、横綱在位時に達成した横綱もいる:もちろん生涯達成できなかった横綱の方が多い)(最高位大関の3場所勝ち星の最多は38勝:しかも歴代大関で達成しているのはたった2人)ここら辺に大関横綱の差があるように思える。

このようにして昇進した『貴乃花』であるが、大関以下で優勝7回はいまだに並ばれてはいない。(最高位大関魁皇が5回(小結1、大関4):大関以下限定なら最多:というより小錦以前の最高位大関は優勝は2回以下。小錦以降では、千代大海魁皇栃東が優勝3回以上を記録)貴乃花大関優勝5回も最高位大関では並ぶ者はいない(琴桜大関優勝4回:ラストの連覇で昇進)

かなり異常な状態でしたが、双羽黒廃業事件からいってもまだ7年。そこまで横審に要求するのは無茶なのでしょうか?ですが、見送られた力士がどのように受け止めたかはまた別問題です。

やはり横綱昇進にはそれなりの連続性が必要と思わざるを得ない出来事でした。連続性の欠如によって11-14◎-13△が見送られてしまったのは、これまでの見送り、旭富士の14△-13〇-13△と小錦の13◎-12-13◎の見送りについて、前者は優勝がない、後者は準ずる成績が連続していないという逃げを打てたのですが、(その時点で昇進していてもなんら問題がない)貴ノ花の成績は明らかに優勝もあり準ずる成績も連続しているので、見送る理由がないので無念でなりません。

貴ノ花の見送りのレベルは今までに比べて類を見ない悪例としか言いようがないです。

横綱昇進と見送り(7):明暗を分けた外国人力士

63代横綱に昇進する旭富士大関昇進に対して2場所先行しているのが大関小錦。幕内優勝3回、3場所36勝以上5回を記録した、当時だと最強大関。なのですが、大関陥落以降も平幕で取っていたため、評価が下がっている嫌いがある。

大関小錦

S62⑦ 9‐6(新大関

S62⑨ 12‐3(ここで旭富士大関昇進

S62⑪ 8‐7

S63① 13‐2〇(旭富士優勝)

ここら辺までは旭富士と互角。

ここから3場所連続8‐7の後に、

S63⑨ 3‐12(ここら辺がケチのつき始め)

S63⑪ 10‐5(カド番脱出)

H01① 3‐9‐3(再度カド番)

H01③ 10‐5(カド番脱出)

H01⑤ 9‐6

H01⑦ 8‐7

H01⑨ 5‐10

3回目のカド番で迎えた

H01⑪ 14‐1◎(初優勝)

H02① 10‐5(5連勝5連敗5連勝での10勝)

H02③ 13‐2△(巴戦による同点)

この時点で玉の海の昇進例よりも成績は上。議論になってもいい成績ではあるものの、H01⑪がカド番であったこと。その時点で3回目のカド番であったこと、大関時代の成績が特段抜群ではなったことを考慮すると、どうにでも評価できる成績。その時点での評価は『全く評価にならない』だった。(審判部のアナウンスが全くなかったので)

その後、(12‐10‐9‐10‐0(初日休場))の5場所を経て

H03③ 9‐6

H03⑤ 14‐1△(優勝旭富士(同点))

H03⑦ 12‐3〇(優勝平幕琴富士14‐1)

H03⑨ 11‐4(優勝平幕琴錦13‐2)

この時点で2回目の3場所37勝達成。

H03⑪ 13‐2◎

H04① 12‐3(2差3位、優勝貴花田14‐1、次点曙13‐2)

H04③ 13‐2◎

この時点で大関の3場所のキャリアハイは実現(38勝1回・37勝2回・36勝2回)。H04 ③後で考えると大関で6場所75勝。直前3場所38勝、直前3場所で2回優勝。でも、見送り。横綱不在になるのはH04⑤前に北勝海が引退する時なので、限りなく横綱不在の状態。それでも昇進させなかった。なぜ?

H04①の2差3位が全く評価に入っていない。大関の飛び石優勝も若島津の(14◎‐9‐15◎)以来。大関取りでは2場所前の1桁はハンデになる。綱取りでは2場所前の11勝がハンデになる。決定的なハンデがある若島津(挟んだ1桁)とは違って小錦は12勝。綱取りを考えた場合12勝を挟んだ13勝の優勝は状況次第。でも、この時は次点でない12勝はダメという判断以外にはないと思う。それ以前に40勝見送りという無茶(旭富士見送り)をした後なので、どんな無茶も通ってしまう感が半端なかった気がします。12勝は点差にかかわらず12勝なのですが、点差を考慮してしまうといくらでも逃げ道ができてしまう。

賛否両論あるかとは思いますが、現時点(H30年度)でこの成績を残せば、恐らく昇進です。

 

この後を追ってきたのが

【64代曙】

H04①関脇で13勝を挙げた後、8勝を挟んで、H04⑤で13勝で優勝。一気に大関へ。

その後

H04⑦ 全休(新大関

H04⑨ 9‐6

H04⑪ 14‐1◎

H05① 13‐2◎

大関全休によるカド番を3勝6敗から6連勝で切り抜け、連覇で昇進。一見文句が付けられない成績なのですが、1桁後の2場所で27勝。1桁後の連覇での昇進はこれまでであれば全て2場所28勝を満たしています。(栃錦琴桜旭富士:連覇ではないですが1桁後の勝ち星としては鶴竜も2場所28勝はクリア―:というより1桁後に連覇でなく昇進したのは鶴竜のみ)なので、きちんと昇進を阻害する要因があるのですが、当時の審判部は全く無視。優勝したから文句なし、な感じで昇進を決めた感じです。ただ、1桁の後の連覇でも3場所36勝を満たしている点が救いです。(以降3場所36勝未満で昇進したのは武蔵丸のみ)

ただ、小錦と比較した場合3場所38勝の小錦に対して曙は3場所36勝、小錦は飛び石優勝に対して曙は連覇。横審の規定は『連覇及びそれに準ずる成績』。これでは勝ち星の数は物の数には入らないと言っているのも同然です。ですが、ここでの小錦(13◎-12-13◎)と曙(9-14◎-13◎)直前2場所で言えばそれは曙の方が上、ですが、小錦の3場所前の13◎が全く考慮されていない。直前3場所成績では明らかに小錦の方が上です。

横審の基準はあくまでも『大関で連覇』なので、『準ずる成績』が直前2場所だけなのか3場所前を含むのか、分かりずらいです。ですが(8-12◎-12◎)という連覇が全く考えられないわけではないので(もしくは8-12◎-13◎)、こういうことに対する直前3場所を考慮していくことが準ずる成績を補完していくことになるのだと思います。(8-13◎-13◎)の武蔵丸の昇進(特段の事情がある場合(千代の山柏戸))は特例昇進例を除いた場合、直前3場所で36勝未満で昇進した唯一の事例。

やはり、本割勝ち星が軽視されている感じです。

 

見送り例

小錦 14-1◎ 10-5 13-2△

   13-2◎ 12-3 13-2◎

昇進例

曙  9-6 14-1◎ 13-2◎