横綱昇進と見送り(10):やっと昇進した武蔵丸

【第67代】武蔵丸

H06①月場所後貴ノ浪大関に同時昇進。

H06③ 9-6(新大関

H06⑤ 12-3〇

H06⑦ 15-0◎(初優勝)

この時点で3場所36勝、2場所27勝、直前場所全勝、ここで昇進しても全く問題ない。だが、審判部は無視。(アナウンスすらなかった)

H06⑨ 11-4

で、綱取りは振り出しに。

その後、大関としては安定した成績で、通算32場所、通過に時間がかかった。

昇進直前までに合計3回優勝。

昇進直前成績は

H11① 8-7(千秋楽勝ち越し)

H11③ 13-2◎

H11⑤ 13-2◎

直前成績、3場所34勝、2場所26勝、実績は連覇。

直前3場所の星が足りないが、当時の3横綱が揃って下り坂、2場所26勝は問題なし、実績も連覇で問題なし。大関時代の安定感を加味すると、昇進は妥当。でも、3場所36勝はクリアーして欲しかった。これまで3場所36勝をクリアーしていない昇進は千代の山(連覇で見送りを1回の優勝で昇進させた救済特例)、柏戸大鵬との同時昇進:現時点で最も酷い昇進例)の二人しかいないので、なんとか3場所36勝はクリアーして欲しかったが、ないものねだりなのかもしれない。

昇進前の連覇で大関優勝は5回(貴乃花と同じ)、星が少なくてもやはり昇進に値する。

 

でも、

9-12〇-15◎(見送り)

8-13◎-13◎(昇進)

どっちが成績として上かと言うと見送りの時の方が上。

こういう昇進になるのなら、全勝優勝の時点で昇進していた方が、後から見るとすっきりする。

とにかく特例のない通常昇進で3場所36勝を割っているのは、武蔵丸の昇進例だけ。これが極めて残念、武蔵丸は実力があっただけに、無念。でも、殆どの人は連覇だからOKっていう感覚だと思います。