投資の基本原則

投資というものは、色々言われていますが、余剰資金でするものです。

 

極例を出せば、こんなこと誰もしないと思いますが、食費が足りなくても投資するとか、基本的に考えて無理です。

 

では、どうするのか?

まずは貯蓄です。投資って言われない所は、個々人で個人差があるとは思いますが、私だと「国債」でラインを引きます。日本国が元本保証しているので、最も高利で安心です。ですが、元本保証はあくまでも満期まで持っていないとダメです。

個人向け国債の基本は10年物です。これが金利の基調になります。去年まで何年でも銀行の定期預金は一律0.025%だったのが、今だと0.3%超えています。(自動的に0.3にも上がりません:解約再契約の手続きが必要です)ですが、これでも、100万円を1年預けて3000円です。こんなの話にならないと思っていても、これが現実です。

手元資金があまりない状態で投資をすると、日々の価格に一喜一憂してしまうのが現実です。そこで引いてしまう人もいるでしょう。

ですが手元資金500万は残して、その10%を投資に回すなら、全然話は違ってきます。500万円貯めるまでは人それぞれだとは思いますが、この資金がないと、かなり精神的にもまずいです。500万円を貯めた時点ではなく、あくまでも余剰資金なので、投資するときは550万円貯まった時です。バックに500万あるだけでかなり違うと私は思っています。もちろん500万円貯まった時点でマイホームと言うのもあると思います。ですが、マイホームもある意味投資です。当然余剰資金で買うものです。500万で行くのではなく、1000万貯めてその中の500万を頭金にして買うものです。(想定総額3000万です) 異論は色々あると思いますが、ここら辺が私のラインです。

なぜこんな事を言うかというと、あまりにも現実的ではない意見ばかり目にするからです。私が子供の頃(40年以上前です)だと、郵便定期で10年で倍になるといわれていました。この時の利率がおおよそ6%でした。現時点で運用利回り6%とかはほぼないのが現実です。実際の運用だとざっくり頑張ってもトータルすると3%くらいになってしまいます。単年度だと当然損することもあります。ですが、バックに500万あれば、多少のゆとりが出ますし、500万という数字が一番現実的です。無理な預貯金は破綻しますし、無理な投資はもっと破綻します。課税しないという罠に気付いてください。分離課税で十分ですから。

後、投資信託は基本的にダメです。手数料が高すぎます。旧NISAで10年やった実感です。儲かっていないわけではないですが、世間で言われているほど儲かってないです。これも、長期保有が基本で、長く持たないとほぼ横と言う設計になっています。自分で判断できるのなら、何も言いませんが、自分で判断すると株のがいいという結論に私は到達しました。(配当利回りベースです。売ったり買ったりは考えていません。買えば長期保有前提です)

まずは、時流に左右されることなく貯める所から始めないと、ほぼ投げ出すことになってしまいます。それでは金融機関が儲かるだけですので。自分の立ち位置、預貯金総額、将来見通し、全部考えないと一気に詰みます。

 

(2024年8月15日 記)