7月に入ると、院試の勉強が始まります。
私の所だと、当時は学部成績上位20%は試験なしです。私の研究室からは大学院志望が10人中6人。2名は推薦無試験なので、勉強はしません。
9時に研究室に入って21時まで勉強がデフォルトです。これはもう、戦友です。これが2か月。8月末に試験です。
全員で受かるが基本。当時は定員と希望者が釣り合っていました。ですが、学力足りないと定員未満でも落とされます。内部進学だとこういう情報も普通にもらえますし、講義を受けた先生が問題を作るので、外部進学に比べると圧倒的に有利です。なので、知っている範囲だと外部進学はいなかったです。
私だと、どう考えても、この時が一番勉強した時期です。
分からないっていう人はいませんでしたが、何となく違うと思ったときには、昼飯の時に話し合います。これは、実際に院試を受けないと分からないです。それと同時に、必要な知識を勉強するので、合理的です。
ここで、物理の基礎をがっちり固めて、大学院に進みます。通れば。
私の場合は、専門科目は行けると思ったのですが、英語は不安。なにせ、英語は勉強しません。配点が軽いからですが、そもそも論として、「これくらいの英語は分かるよね」的な試験なので、私以外は楽勝です。東工大を落ちてきた人たちとの英語の実力は雲泥の差。不安になりつつも、英語は自力でなんもしない、と決めました。
そうこうしているうちに、2か月ですからすぐに本番が来ます。滑り止めとかないですから、ある意味大学入試より過酷です。
専門科目は手ごたえあり、ですが、英語がさっぱり分からない、出来たのかどうか、自己採点もできませんでした。おそらく英語の最低点もあります。
筆記試験の翌日に面接があります。先輩曰く、成績順に呼ばれる、ということでした。本当のところは分かりません。こんなの、ドキドキですよ。
研究室の中で私が1番に面接に呼ばれました。(全体で3番)正直「受かったわぁ~」の安堵感でいっぱいです。面接では、試験の感想とかを聞かれましたが、「英語はよくわからなかったです」みたいな返答だけは覚えています。並ぶ教授が、そうでもないから、って言ってくれました。正直うれしかったです。
この後が大変でした。もう、あがめられる。「いや、ストレートのが凄いから」とか聞いてもらえなくなります。ですが、戦友たちも上位合格を決めていましたので、そこまで下がらんでもええやろ。って感じで、こそばゆいんですが、受け入れました。
9月から、実験が始まります。研究テーマの。
(記 2025年3月22日)