【略字解説】
在:在位場所数 10:10勝以上場所数 12:12勝以上場所数 13:13勝以上場所数 ⑩:連続10勝以上場所数 ⑫:連続12勝以上場所数 ⑬:連続13勝以上場所数 優:優勝回数(同点回数) 3場所:連続3場所の勝星(表記㊳㊲2㊱:38勝1回37勝2回36勝1回)35勝以下はノーカウント 2場所:連続2場所の勝星(㉗㉖2:27勝1回26勝2回)25勝以下はノーカウント 負:皆勤負越 角:カド番回数 連:2連覇回数
【各要素の意味】
10⑩:横綱昇進を考えた場合直前3場所が2桁であればハンデがない(この流れの中で好成績を収めた場合即座に綱取りになる目安) 12⑫:横綱の合格点であるとともに、翌場所綱取り場所となる最低ライン 13⑬:直前場所で最低限必要な勝ち星(綱取り直前場所では12優勝なら13準優勝と13勝同点の中間の評価くらいになる感じ) 連続3場所勝星:3場所殆どの横綱は直前3場所成績36勝以上での昇進であるとともに、合格点の12勝を3場所続けると36勝になるため 連続2場所勝星:2場所25勝で準ずる成績(優勝+準優勝)では昇進例があったり見送り例がありする反面、26勝の場合、昭和時代なら100%昇進しているため。
【双羽黒廃業以降:今なら平成横綱と呼ぶのが相応しい】
在 10 12 13 ⑩ ⑫ ⑬ 優 3場所 2場所 負 角 連
旭富士 17 12 10 6 10 5 3 3(2) ㊵㊴㊳2㊲㊱ ㉘㉗㉖2 0 0 1
曙 4 2 2 2 2 2 2 2 ㊱ ㉗ 0 1 1
貴乃花 11 10 7 6 6 3 2 5(1) ㊶㊵㊴2㊳ ㉚㉗㉖ 1 1 1
若乃花③ 29 20 12 3 6 2 0 4(1) ㊱ ㉖2 0 3 1
武蔵丸 32 25 15 5 10 5 2 5(3) ㊳2㊲3㊱3 ㉗㉖2 0 0 1
朝青龍 3 3 2 2 3 2 2 2 ㊳ ㉘ 0 0 1
白鵬 7 5 4 4 3 2 2 3 ㊳ ㉘㉗ 0 1 1
日馬富士 22 11 4 4 2 2 2 4 ㊳ ㉚ 0 1 1
鶴竜 12 5 2 2 2 2 2 1(1) ㊲ ㉘ 0 0 0
稀勢の里 31 23 8 6 10 3 2 1 ㊳㊱ ㉖2 0 1 0
通過型:曙、朝青龍、白鵬
特徴:1桁在位、3場所連続・2場所連続勝星のパターンが1個(白鵬の㉗は新大関から2場所の㉗がやや特殊で除外:大関2場所通過でも問題ない成績なので据え置かれ型の要素もあり)
ワンチャンス型:鶴竜、日馬富士
特徴:それなりの在位場所(10場所以上)、在位に比べて12勝以上が少ない。在位場所に対する連続2桁場所数が少ない、ワンチャンスで昇進、連続2場所26勝以上1回。日馬富士は昇進に関わる優勝以外に2回優勝しているので、ワンチャンスではないけれど、優勝回数以外は大関成績優秀型の大関総合成績よりは低い。昭和の琴桜に似ているが、琴桜よりは星は安定している。
大関成績優秀型:若乃花③、稀勢の里
特徴:長い在位、2桁率が高い、12勝以上が多い、連続2桁も長い、3場所連続成績は普通、昇進自体はワンチャンス型に似ているが、大関総合成績が高い
据え置かれ型:旭富士、貴乃花、武蔵丸
特徴:長い在位期間に対して、大関総合成績が破格(横綱級)実際に昇進する前に、少なくとも1回以上「2場所連続優勝に準ずる成績」を納めている。
【戦後昭和の横綱:横審基準制定以降】
平成横綱との閾値の変更:連続2場所の勝星が最高25勝で昇進する横綱が結構いるので26勝以上がない横綱だけは㉕を記述する。平成横綱は26勝は全員大関時代にクリアーしている。角番:大関陥落が3場所連続負け越しだった時代もありますが、現行の負け越したら角番としてカウントする。同様に2場所連続負け越しで陥落相当の陥を追加する。
在 10 12 13 ⑩ ⑫ ⑬ 優 3場所 2場所 負 角 陥 連
若乃花① 10 10 6 2 10 4 0 2(1) ㊲㊱2 ㉕2 0 0 0 0
朝潮 11 9 3 3 5 0 0 2 ㊳ ㉕ 0 1 0 0
大鵬 5 5 2 1 5 2 0 2 ㊱ ㉕ 0 0 0 1
柏戸 7 7 4 1 7 2 0 1(1) ㊱ ㉕ 0 0 0 0
栃ノ海 10 5 2 2 3 2 2 1 ㊳ ㉗ 0 0 0 0
佐田の山 17 11 7 6 3 3 3 1(2) ㊴㊱ ㉖ 0 1 0 0
北の富士 21 13 4 3 4 3 2 3 ㊳ ㉖ 2 1 1 1
玉の海 20 11 7 3 8 3 0 2(1) ㊲㊱ ㉕ 1 1 0 0
琴桜 32 15 4 4 2 2 2 4 ㊲ ㉘ 1 5 0 1
輪島 4 4 2 2 4 2 2 1 ㊴ ㉘ 0 0 0 0
北の湖 3 3 2 2 3 2 2 1(1) ㊱ ㉖ 0 0 0 0
若乃花② 8 7 3 3 7 3 3 1(2) ㊵㊱ ㉗ 0 0 0 0
三重ノ海 21 8 2 2 6 2 2 0(1) ㊲ ㉗ 0 1 1 0
千代富士 3 3 2 2 3 2 2 1 ㊳ ㉗ 0 0 0 0
隆の里 9 8 4 3 6 3 2 2 ㊴㊱ ㉗ 0 0 0 0
双羽黒 4 4 2 1 4 2 0 0(1) ㊱ ㉖ 0 0 0 0
北勝海 5 4 3 1 3 2 0 1 ㊱ ㉕ 0 0 0 0
大乃国 13 8 5 2 3 3 0 1 ㊵ ㉗ 0 0 0 0
通過型:大鵬、輪島、北の湖、千代の富士
特徴:1桁在位、3場所連続・2場所連続勝星のパターンが1個。議論の余地なくハイレベルの成績で昇進(実績が連覇か優勝+同点、又は準ずる成績の場合例外なく3場所・2場所成績が良い)
わけあり通過型:柏戸、双羽黒、北勝海
特徴:1桁在位、短期間で大関としては抜群の成績を残しているものの、昇進時の成績(実績+勝ち星)が不足。連続12勝以上が2場所、連続13勝はなし。昇進時に特殊事情がある。(柏戸:大鵬との同時昇進 双羽黒:一人横綱の解消 北勝海:5場所で通過させるほどの成績ではない)
大関成績優秀型(在位短期):若乃花①、若乃花②、隆の里
特徴:1桁在位、100%近い2桁率、12勝以上の場所も多く、連続12勝以上も比較すると2場所が多い中3場所以上を記録。
ワンチャンス型:栃ノ海、琴桜、三重ノ海
特徴:特徴:それなりの在位場所(10場所以上)、在位に比べて12勝以上が少ない。栃ノ海は連続2桁が昇進直前3場所のみ、三重ノ海も2つの13勝以上の星を昇進直前にマーク。この両者が典型的なワンチャンス昇進。琴桜は優勝4回が光っているのは日馬富士と同じで2桁率もあまり変わらない。昇進に関わる優勝以外の2回の優勝も日馬富士と同様に単発。
大関成績優秀型:佐田の山、北の富士、玉の海
特徴:長い在位、2桁率が高い、12勝以上が多い、連続2桁も長い、昇進直前成績は様々だけれども、安定感は抜群。
ワンチャンス・成績優秀ハイブリッド型:朝潮、大乃国
特徴:朝潮は2桁率が高く大関成績優秀型に近いが、連続12勝以上がない。大乃国は2桁率がいまいちでも、12勝以上が多い。
【昭和の横綱:参考】
S7年までは年4場所11日制、S8年からS12①までは年2場所11日制、S12⑤からS14①まで13日制、S14⑤からS19①までは15日制、S19⑤以降は場所ごとに日数が変わる変則S24⑤から15日制。
在:実際の在位場所数(年6場所換算)10⑩12⑫13⑬2場所:15日になった場合の単純換算 優:当時のルールでの優勝(決定戦なし、同点の場合番付上位者が優勝)3場所:年2場所の期間が長く単純比較は無理なので、除外
東富士までの昇進:横綱の地位は殆ど地位化しているものの、完全に地位ではないため昇進基準もかなりアバウト。
千代の山以降の昇進:横綱の不振により横審設置、その後協会が推挙する昇進者を横審に諮問する現在の昇進とほぼ同様になる。ただ、「2場所連続優勝又は準ずる成績」という基準は未制定。
在 10 12 13 ⑩ ⑫ ⑬ 優 2場所 途休 連
玉錦 10(15) 9 8 3 9 4 0 4 ㉖ 0 ③
武蔵山 10(24) 7 2 0 4 0 0 0 ㉔ 0
男女ノ川 4(12) 3 2 0 3 0 0 0 ㉓ 0
双葉山 2(6) 2 2 2 2 2 2 2 ㉚ 0 ②
羽黒山 4(12) 3 2 2 2 2 2 1(1) ㉘ 1
安芸ノ海 4(12) 3 2 2 2 2 2 0(1) ㉖ 0
照国 2(6) 2 2 1 2 2 0 0(1) ㉕ 0
前田山 18(54)11 4 2 5 2 2 1(1) ㉖ 2
東富士 6(18) 4 4 4 2 2 2 1(2) ㉗
ーーーーここから15日制ーーーー
千代の山 6(12) 4 3 2 2 2 0 3 ㉕ 0 ②
鏡里 6(12) 6 3 1 6 2 0 1 ㉖ 0
吉葉山 10(17)7 4 2 4 0 0 1 ㉖ 1
栃錦 8(11) 5 4 4 3 2 2 3 ㉘ 0 ②
大体、こんな感じです。
(2019年4月14日:とりあえず了)